ダウン症を葉酸で100%防ぐことはできない!いつから飲む?
そんな障害を葉酸を正しく摂取していれば、先天性異常・染色体異常のリスクを70%減少させるというデータがあるポヨ。
葉酸サプリを正しく摂取することは赤ちゃんにとても大切なんだポヨ!
1.ダウン症について
我が子が元気に産まれてきてほしい、元気に育ってほしいと思うことは親として1番の願いではないでしょうか。
世の中にはいろいろな障害を持って産まれてしまう子もいます。
どんなに対策をしても、健康に産まれてくる確率を100%にすることはできません。
しかし多くの妊婦さんが飲んでいる葉酸サプリメントで、少しでも障害発症率を減らせる障害があります。
それは、ダウン症です。
ダウン症とは『ダウン症候群』の略で世界各国で1,000人に1人の割合で生まれてしまう染色体異常疾患です。
ダウン症は特徴的な顔つきでダウン症の人を見たことがないという人はいないと思います。
ダウン症の原因は判明していて、人間には通常23組、46本の染色体が存在しますが、そのうち21番目の染色体が1本増え、全部で47本になることが原因で起こります。
47本になってしまうダウン症の種類が3種類あります。
1-1.染色体が47本のダウン症の種類
- 標準型21トリソミー
21番目の染色体が3本になる。ダウン症の全体の95%を占める - 転座型
3本目の染色体が別の染色体にくっついている - モザイク型
21番目の染色体が3本のものと2本のものが混じっている
1-2.ダウン症の特徴
- 身体的、精神的にゆっくり発達する
- 言語の能力に比べ、視覚的な認知処理は比較的得意
- 全体的に筋肉量が少なく、筋緊張が低いため、つかまり立ちや歩行ができるようになるまでに時間がかかる
- 先天性の心疾患、消化器疾患、眼振や斜視、遠視、近視などの眼の疾患、難聴などの合併症を合わせ持つことが多い
ダウン症の人の中でも症状や合併症は軽度の人から重度の人まで様々です。
ダウン症児の出産率が高くなる要因として高齢出産というのは聞いたことがあると思います。
高齢出産とは初産年齢が35歳以上、経産婦年齢が40歳以上の方をいいます。
なぜ高齢出産がダウン症のリスクを上げてしまうのかというと『卵子が卵巣の中にいる期間が長くなるから』です。
私たちの体内の卵子は生まれたときに全て(約500個)作られています。
卵巣の中にいた期間が長い卵子ほど遺伝子を司る染色体やDNAにダメージが蓄積され細胞分裂の能力が低下してしまうので、染色体異常を起こすリスクが高くなります。
1-3.ダウン症出生率(厚生労働省調べ)
25歳 1/1,250
30歳 1/952
35歳 1/270
40歳 1/90
45歳 1/30
このようなデータの通り、出産年齢が高くなるほどダウン症児出生率も高くなりますが、高齢出産ではないからといってダウン症児が生まれないわけではありません。
しかし出産年齢が高くなるほど確率が高くなるのは事実です。
ダウン症を100%防ぐことはできません。
2.ダウン症と葉酸の関係性
しかし、神経管閉鎖障害などの先天性異常のリスクを下げる『葉酸』が、世界的に有名な医学誌「LANCET」で2003年4月に葉酸がダウン症を防ぐ可能性があると発表しました。
先天性異常を持つ家族は、染色体異常を起こしやすいことがわかり、先天性異常と染色体異常は直接的な関係があることがわかりました。
つまり葉酸は先天性異常を予防する≒染色体異常も予防するということです。
研究結果として葉酸を適正量摂取すると先天性異常・染色体異常のリスクを70%減少させたというデータがあります。
『葉酸は女性がたくさん飲めば良いのでは?』と思ったあなた。
実はダウン症の原因は女性だけではないのです。
精子の染色体異常も1~4%の割合で存在します。
葉酸を摂取した男性は染色体異常が30%低くなるというデータもあります。
なので葉酸はパートナーと一緒に摂取しましょう。
また量にも注意が必要です。
妊婦さんの推奨適正量は400µg、男性は200µgといわれています。
1日1,000µgを超えて摂取し続けると中毒症を起こし、身体に害が及ぶ他にも、自閉症児が出生する確率が上がってしまうというデータもあるので、用法用量はきちんと守りましょう。
『葉酸』は年齢に関係なく妊婦さんにとって大事な栄養素です。
全てのリスクを葉酸で防ぐことはできませんが、少しでも元気な我が子に出会えるように、今できる対策は最大限にしておきましょう。