妊娠中の頭痛にロキソニンやバファリンなどの市販薬は服用できるの?注意点まとめ
今、なっちゃんは妊娠6週目だから、飲んではいけないポヨ…。
大丈夫ポヨ?
ちょっと、お昼寝しようかなぁ。
痛いのを我慢するのはストレスになるし、ストレスは赤ちゃんにも良くないから、産婦人科の先生に相談したほうがいいポヨ。
ちょっと寝ても痛かったら産婦人科に行ってみるね…
痛みを早く治したいとき、鎮痛剤で有名なのが、バファリンやロキソニンです。
ドラッグストアなどで手軽に購入できる、これらの薬は妊娠中に服用できるのでしょうか?
目次
1.バファリンやロキソニンの妊娠中の服用で注意する点
バファリンやロキソニン、どちらの薬も服用することはできますが、妊娠の期間によって、注意が必要な時期が2回あります。
1-1.服用に注意が必要な時期(1) 妊娠4~10週までの間
赤ちゃんが薬の影響をもっとも受けやすい期間のひとつは、身体の各器官が作られる妊娠4~10週までの間です。
この時期に赤ちゃんの身体に異常を起こす催奇物質(さいきぶっしつ)が含まれた薬の影響を受けると、形態異常が起こることがあります。
逆に妊娠3週までは催奇物質(※)に侵されにくい時期ですし、10週以降になると薬の影響を受ける可能性は低くなります。
ある物質が生体の成長において奇形を生じさせる物質の事を言います。
1-2.服用に注意が必要な時期(2) 妊娠後期の9か月以降
もう一つ注意が必要な時期があります。
それは妊娠後期の9か月以降です。
特に、出産予定日の12週以内の妊婦は服用することはできません。
妊娠後期では、胎児へ薬の影響が直接的に作用しやすい時期になります。
この作用を「胎児毒性」と呼んでいます。
胎児毒性が現れやすい代償薬として、鎮痛剤があります。
鎮痛薬には、血管を収縮させる働きがあります。
大人は、呼吸で酸素を取り込み、二酸化酸素を排出しています。
しかし、胎児では、へその緒。
つまり血管によって、酸素の交換を行っています。
血管の収縮作用によって、胎児への酸素交換がうまくできず、新生児肺高血圧症などにかかる危険性や、血管が閉じてしまう動脈管の早期閉鎖が高くなります。
このほかにも、妊婦期間の延長や分娩時の出血の増加につながる危険性が動物実験でも報告されています。
実際に、薬の説明書には妊娠に対しての注意が記載されていますので、服用前に一度読むことをおすすめします。
2.薬を服用する際は産婦人科の先生に相談
しかし、どんな薬でも長期服用すると、効能より副作用の可能性が高まります。
かといって、危険性ばかりに気を取られてしまい、痛みを我慢するのは、妊婦にとって非常にストレスです。
このストレスによって、さらに不調を悪化させる原因や、胎児に負担をかけてしまいます。
どの薬も100%安全とは言い切れませんが、現在使われている市販薬や、病院の処方薬は、数々の動物実験や臨床試験などの結果から、副作用が少なく効能のメリットの方が高いと判断されたものです。
どんな薬でも自己判断せず、服用するときは産婦人科の医師に相談しましょう。