妊婦の添加物摂取は気にしすぎないで!赤ちゃんへの影響は食生活の乱れの方が危険
あまり気にしすぎるとデメリットもあるポヨ!
気にしすぎることにで妊婦さんの体にも負担だったり、ストレスになるポヨ。
完全に避けることよりも、野菜をバランスの良い食事を心がけるほうが良いポヨ!
日々の食事は、私たちだけでなく、赤ちゃんの成長にとっても必要なもの、主に加工食品に含まれている添加物ですが、妊娠中に摂っても赤ちゃんに影響がないか、とても気になりますよね。
今回は、添加物(食品添加物)について、そして赤ちゃんへの影響について解説します。
目次
1.食品添加物って?
食品添加物とは、食品の製造過程や加工、保存の目的で使用されるもので、保存料や着色料、香料、甘味料などがあります。
主な食品添加物は以下の通りです。
保存料 | カビや細菌の繁殖を抑え、食品の保存性を良くし、食中毒を防ぐ。 (ソルビン酸、しらこたん白抽出物など) |
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着色料 | 食品に色を付ける。 (クチナシ黄色素、食用黄色4号など) |
香料 | 食品の香りを整える (オレンジ香料、バニリンなど) |
甘味料 | 甘みをつける(キシリトール、アスパルテームなど) |
酸化防止剤 | 食品中の油脂の酸化を防ぎ、品質を安定させる (ビタミンEなど) |
増粘剤、安定剤、など | 食品に粘り気をあたえたり、滑らかな口あたりにしたりする (ペクチン、カルボキシメチルセルロースナトリウム) |
発色剤 | ソーセージやウインナーなどの食品の色を改善する (亜硝酸ナトリウムなど) |
酵素 | 食品の製造過程で使用する (β―アミラーゼなど) |
酸味料 | 食品にすっぱい味を付ける (クエン酸、乳酸など) |
豆腐用凝固剤 | 豆腐を作る時に使用する (塩化マグネシウムなど) |
膨張剤 | ケーキやパンなどをふっくらさせる (炭酸水素ナトリウムなど) |
食品添加物は、厚生労働省によって使用量や使用する目的、食品添加物の原料などが厳しく決められています。
もちろん、安全性についても実験動物を使って試験を行い、さらに、その添加物を人が毎日食べ続けても影響が出ない量を計算した上で使用基準が決められています。
食品添加物の使用量についても、化学品であれ自然のものであれ、決められたルールに従って使用し、表示しないといけないことになっているので、妊娠中の添加物については、極端に避ける必要はありません。
1-1.食品添加物を避けることのデメリット
むしろ、極度に添加物を避けるあまり、保存料無添加、酸化防止剤無添加といった食品は、すぐにカビが生えてしまい長期保存できなかったり、食品中の油分がすぐに変質して味や風味が悪くなってしまうなどのデメリットもあります。
食品添加物無添加をうたっている食品も一見安全そうに思えてしまいますが、すぐに変質してしまうため毎日もしくは早いスパンで買わないといけなくなり、お財布にはあまりやさしくありません。
必ずしも「食品添加物=危険」「添加物なし=安全」というわけではないことを知っておいてくださいね。
2.食品添加物を摂取するうえでの注意点は?
食品添加物を避けることでのデメリットを紹介しましたが、食品添加物が多く含まれているものばかり食べても大丈夫か、という点が気になりますよね。
食品添加物による直接の体への影響というよりも食生活の乱れに影響が出やすくなるので注意が必要です。
2-1.塩分量が多い
食品添加物の多く含まれるもの、たとえばソーセージやハムなどの加工食品などは、塩分量も多めです。
これはハムやソーセージがそもそも塩分を濃度を高くして保存性を持たせているからなんですが、このような加工食品ばかりとっていると、味が濃いものになりがちです。
味が濃いものはどうしても主食となるご飯をたくさんとってしまうことにもつながるため、塩分摂取量のオーバーとともに、カロリーオーバーになることもあります。
2-2.食事メニューが単一になってしまう
加工食品ばかりを使うと食事のメニューが単一になってしまうこともあります。
もちろん、忙しい時にサッと食事を作れるので手軽でいいのですが、野菜やそれに含まれる食物繊維、ビタミンの摂取などが偏ってしまう場合もあります。
できる範囲でよいので新鮮な野菜や旬の野菜を使った料理を心がけるのをおすすめします。
いずれ生まれる子どもの規則正しい食生活が身に付きますし、子どもの成長のための栄養も必然的に摂ることができるようになるからです。
3.加工食品に頼りすぎないバランスの良い食事を
食品添加物は必ずしも悪いものではないことを理解いただけたらと思います。
とはいっても、食品添加物が多く含まれるもの(加工食品)ばかりに頼るのではなく、まんべんなく食材を使って栄養の偏りがないようにしていくのをおすすめします。
参考: 厚生労働省『食品添加物』
参考: 一般社団法人 日本食品添加物協会『食品添加物の種類と用途例』
参考: 国立健康・栄養研究所『妊娠中の食事とサプリメントについて』