妊娠中の準備が母乳育児成功の鍵!看護師が教える2つのおっぱいケア方法
母乳って自然にでてくるんだから、勉強なんて…
赤ちゃんのためにも前もってケアすることが大事ポヨ!
そんな風に考えていたのに思ったように母乳が出なくて、母乳育児を諦めてしまうママが少なくありません。
妊娠中から正しい方法でのおっぱいケアをする事で産後の授乳が非常にスムーズに行きますよ!
目次
1.出産しても母乳は自然に出てこない
母乳は、ミルク代もかからなくて経済的で、哺乳瓶を洗ったり消毒したりする手間も必要ありません。
ですが、出産後すぐに赤ちゃんが満足するだけの母乳が自動的に出てくるなんて思ってはいませんか?
実はそれは大きな間違いです。
1-1.刺激に耐えられず母乳育児を断念
母乳は赤ちゃんが吸う刺激で分泌量が少しずつ増えていきます。
赤ちゃんは生きるために必死におっぱいを吸います。
産後すぐの母乳の分泌量は1滴か2滴と非常に少ないですが、赤ちゃんはそんなものでは足りないので必死に吸います。
生後すぐの赤ちゃんはおっぱいを吸うのが下手なので、乳首の先だけ必死に吸ってしまい、乳首に水疱ができたり切れたりしてしまいます。
こうなると非常に痛いため、授乳の回数が減っていき、母乳の分泌量も増えないため、母乳育児を諦めてしまうお母さんは少なくありません。
ではどうすれば母乳育児はうまくいくのでしょうか?
2.母乳育児成功の鍵おっぱいケア
母乳育児の成功の鍵は、妊娠中のおっぱいケアにあります。
具体的におっぱいケアとは、乳首のお掃除、マッサージのたった2つです。
この2つさえしっかりやっていれば、産後の授乳が非常にスムーズにいきます。
2-1.乳首のお掃除について
まず乳首のお掃除ですが、乳首には母乳が出てくる乳腺の出口があります。
乳腺の出口をきれいにしておかないと、母乳の出口が塞がれた状態になるため母乳が出ずらくなります。
さらに垢や汚れが赤ちゃんの口に入ることにもなります。
乳首をよく見ると、白いささくれのようなものが付いていたり、黒っぽく変色している部分はないでしょうか?
実はそれが垢や汚れだったりします。
入浴時に柔らかくなって取りやすくなりますので、きれいなガーゼなどで拭き取っておきましょう。
その際には、ばい菌が入らないように必ずきれいな手で行うようにしましょう。
2-2.おっぱいマッサージついて
次にマッサージですが、乳房全体のマッサージではなく、乳首のマッサージを行います。
「乳頭マッサージ」と呼ばれていて、赤ちゃんの吸引力が集中する乳首を刺激に慣らすためのマッサージです。
乳頭マッサージの方法は、乳首を摘まんで軽くギュッギュッと押したり軽く捻るだけです。
簡単そうですが、やってみると結構痛かったりしますので、少しずつ慣らしていきましょう。
痛いのを無理やり我慢してやると長続きしませんので、少し痛いかなと思うぐらいの刺激で毎日行うほうが望ましいです。
3.柔軟で強い乳首が出来上がる
乳首のお掃除とマッサージを行う。
たった2つの事を妊娠中にしっかりとやっておくだけで、赤ちゃんの吸引力にも耐えることのできる乳首の柔軟さや強さを養うことできます。
また、痛みに対する耐性も付くというメリットもあります。
3-1.おっぱいケアは妊娠28週以降に開始
注意点ですが、乳頭の刺激は子宮の収縮を促します。
そのため、今回ご紹介したおっぱいケアは妊娠28週以降で、切迫兆候のない妊婦さんが行うようにしましょう。
切迫兆候のない妊婦さんも、お腹の張りを感じた場合は休憩し、無理のないように少しずつ行うようにしましょう。
4.全ての妊婦さんに知っておいて欲しい事
妊娠中のおっぱいケアの重要性を知る機会はあまりないかと思います。
この記事を読んだ妊婦さんはぜひ実践してみてください。
そして、お友達にも是非、教えてあげてください。
妊娠中におっぱいケアを頑張ることで、産後の授乳が非常に楽にスムーズにいきます。
産後は授乳以外にも育児や自分の体のことでいっぱいいっぱいになるので、備えられるところは備えて事前に準備しておきましょう。