妊娠中・妊活にタバコが悪影響な理由!葉酸と喫煙の関係まとめ
本当はその前からやめたかったんだけどね。
タロさんの言う通り、妊活中からもタバコは吸わない方が健康な赤ちゃんが生まれてくるポヨ!
だけど、男性の葉酸不足は精子の数や運動量にも影響するから、少しずつでも喫煙を減らして禁煙できると良いポヨ!
『タバコを吸うと葉酸不足になる、だったら葉酸をたくさん摂取すればタバコを吸っても大丈夫』
結論から言いましょう。
そんな事はありません!
葉酸をたくさん摂取したからといってタバコによる害が清算できるわけではありません。
妊娠している方なら、なぜ禁煙することが大事なのかという事はご存知だと思います。
ではなぜ妊活中から禁煙しないといけないのか、なぜパートナーが喫煙家だとよくないのか、タバコと葉酸がどのように関わっているのかを説明していこうと思います。
目次
1.喫煙することのリスク・デメリット
まず妊婦さんが喫煙するデメリットを再確認しましょう。
1-1.妊婦の喫煙することのリスク・デメリット
- 胎児の低体重のリスク
- 流産、早産のリスク
- 性病などの子宮感染のリスク
- 胎盤の位置がずれるリスク
- 先天性異常(神経管閉鎖障害)が起こるリスク
- 常位胎盤早期剥離(胎盤が胎児分娩より先にはがれてしまうこと)のリスク
ここまでは妊婦さんでなくてもご存知の方が多いと思います。
ではなぜパートナーが喫煙家だとよくないのか。
それは『副流煙』が問題だからです。
副流煙とは、自分が吸った煙ではなく、他人が吸って吐いた煙のことをいいます。
副流煙に含まれる有害物質(ニコチン、タール)量は主流煙(自分が吸った煙)の3~4倍です。
同じ量の煙を比較した場合、主流煙よりも副流煙の方がはるかに害が大きいのです。
『タバコを吸うと葉酸不足になる、それをサプリメントで補えばいい』と思っている方は要注意です。
そもそもなぜタバコを吸うと葉酸不足になるのか、葉酸不足になるとどんな問題が起こるのか説明していきましょう。
2.喫煙することによる葉酸不足の問題
葉酸は胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らしてくれるだけではなく、母体の赤血球を増やし、その赤血球が胎児に栄養や酸素を運ぶ役割も担っています。
タバコに含まれるニコチン、タールなどの有害物質は肝臓で代謝されます。
肝臓で代謝を行うには葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12が使われます。
肝臓が有害物質を代謝するために葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12を大量に消費します。
また、タバコを吸うと一酸化炭素も体内に取り込まれるので、一酸化炭素の処理に多くの葉酸が消費されます。
2-1.タバコによって体内に葉酸が少なくなると…
- 体内で赤血球が増えず、さらにタバコの有害物質が血管を収縮させる
▼ - 赤血球が不足し、さらに血流が悪くなる
▼ - 栄養と酸素が全身の細胞や胎児に行き渡らない
という事が起きてしまいます。
また、サプリメントで補給される葉酸の量よりもタバコによって消費される葉酸の量の方が大きいので、喫煙による消費をサプリメントで補うことはできません。
3.何故、妊活中も禁煙しないといけないのか
それは上記で説明した通り、「血流が悪くなる」「葉酸不足になる」ということです。
そうなるとどうゆうことが起こるのかというと
- ホルモンバランスが乱れる
▼ - 卵巣機能、子宮内膜の厚みに影響が出る
▼ - 着床しにくくなる
▼ - 着床しても十分な血液(栄養や酸素)が届かず、受精卵の成長や発達に影響が出る
という事が起きてしまいます。
4.パートナーは子どもができてから禁煙すればいいと思っている方は要注意
パートナーの血流、葉酸不足は精子にも影響が出ます。
DNAに傷がつき劣化するため、運動率が下がったり、数にも影響してしまいます。
なので、妊活中のパートナーも禁煙する必要があります。
また、タバコによる害の中で特に重大なものは乳幼児突然死症候群です。
生まれてきた子が何の前触れもなく突然死してしまうことです。
この大きな要因の1つがタバコといわれています。
5.タバコがよくないことはわかったけど、すぐにはやめられない
それがタバコの怖いところで「やめなさい」と言われて、いきなりやめられるものではありません。
「子どものためにやめよう」と心に決めたら、徐々にタバコの量を少なくして、葉酸サプリメントでしっかり葉酸、ビタミンを補給しましょう。
その際に忘れてはいけないのが用法用量。
葉酸サプリメントの中には過剰摂取すると身体に良くない作用がでるビタミン(脂溶性ビタミン)が含まれていることが多いので、葉酸をたくさん摂りたいからといって決められた量以上に飲んではいけません。
気を付けてほしいのは、葉酸の補給は悪影響の軽減であり、除去ではありませんので、愛する未来の我が子のために禁煙を頑張りましょう。