つわりで歯磨きがつらい対処法!早産や低体重児の原因になる妊婦の歯周病を予防しよう
歯磨き粉の香りもちょっと…
やっぱり、虫歯になるのはよくないポヨ!
嘔吐物は酸性だから虫歯の原因にもなるし、何より自分自身も気持ち悪いと思うポヨ。
だから、すぐにうがいだけでもやってみるポヨ!
歯科医師である私は、自分自身、つわり時の口腔ケアにかなり気を使いました。
悪阻が辛いからといって歯磨きを怠ってしまうと、大切な歯を虫歯にしてしまいます。
虫歯に一度でも罹患した歯は治療しても、罹患していない歯よりも再度虫歯になりやすい傾向があります。
ですので、虫歯にならないように予防していくことが大切です。
さらに、汚れは歯肉も悪くしてしまいます。
歯周病は早産や低出生体重児の確立が高まるという論文も発表されているので、妊娠中でも出来る限りで口腔ケアをすることをお勧めします。
1.嘔気が辛い時のブラッシング
ヘッドの小さい歯ブラシに変えると良いでしょう。
苦しければあまり奥まで入れずに出来る限りで構いませんので、磨けるところは磨いてみましょう。
また、歯磨き粉のにおいや味が吐き気を誘発することも少なくありません。
虫歯は、歯に汚れが残っていると発生してしまいます。
ですので、歯磨き粉を付けてブラッシングすることがベストですが、悪阻で辛い時は何も付けないで磨いても良いです。
歯磨きの目的は、汚れを落とすこと。
歯磨き粉の目的は、主にフッ素を歯に供給すること。
もし可能でしたら、デンタルフロスも併用することをお勧めします。
デンタルフロスは、糸のタイプのものと、Y字型になっている柄に糸がついたものとあります。
初めて使用される方は、柄のタイプのものが使いやすいかもしれません。
1-1.デンタルフロスとは
デンタルフロスは、歯ブラシでは届かない、歯と歯の間の汚れを落とす補助器具です。
糸のタイプのものと、Y字型になっている柄に糸がついたものとあります。
初めて使用される方は、柄のタイプのものが使いやすいかもしれません。
ぐっと入れると歯肉を傷つけてしまうことがありますので、そっと入れてみましょう。
奥歯など難しい時は、歯科医院へ行き歯科衛生士さんに指導してもらいましょう。
2.嘔吐してしまったら
まず、虫歯は口の中が酸性になることによって起きます。
口の中は普段、中性に保たれていますが、物を食べたり飲んだりすると酸性になります。
中性に戻るには、個人差がありますが約30分ほどかかるといわれています。
嘔吐すると、嘔吐したものが前歯を通過します。
嘔吐物は強い酸性なので、嘔吐した後何もしないで何度も嘔吐を繰り返すと、前歯は溶けやすい状態になってしまいます。
要は、虫歯になりやすいわけです。
嘔吐してしまったら、まずすぐにうがいをして酸性の状態を元の中性に戻す努力をしましょう。
3.口腔ケアを怠ると
口腔ケアを怠ってしまいますと、虫歯だけではなく、歯周病にもなってしまいます。
歯周病は、早産や低出生体重児の確率が高まると友人の医師に教えてもらいました。
なぜ歯周病が早産や低出生体重児に関係するのか?と原因について知りたくて自分でも調べてみると、出産と早産のメカニズムや歯周病と早産の関連性に関する研究結果の論文もネットで公開されているのを発見しました。
参考文献:歯周病と早期低体重児出産との関連
4.最後に
妊娠中は悪阻に加えて、急激なホルモンバランスの変化によって妊娠性歯肉炎になりやすく、患者さんだけではケアが難しいため、体調の良い時に歯科医院に行き適切な指導を受けていただくことをお勧めします。
きちんと口腔ケアを行って、快適なマタニティライフを過ごして下さい。